犬のにおいの原因とその対策について

「日々のケアをこまめにしているつもりでも、なんだかにおう」「ついこの間お風呂に入れたのにくさい」そんな悩みを考えている人も多いのではないでしょうか?そもそもケアの仕方が間違っているかもしれません。ですが、正しいにおい対策を知ることで、においに悩まされることがなくなります。この記事では、なぜ犬がにおうのか、またどのような対策をとればいいのかをお話しします。愛犬のにおいに悩んでいた方にぜひ読んでもらいたい記事になっています。

1.においの原因

犬には2種類の汗腺があり、一つは「エクリン腺」、もう一つは「アポクリン腺」です。この2つの汗腺は人間にもあるもので、アポクリン腺は犬の体のほとんどの部分に分布しています。このアポクリン腺は人間のワキの下に通っている汗腺と同じで、汗をかくと悪臭を漂わせます。また、犬の皮脂もにおいの原因となっています。というのも、アポクリン腺と皮脂線は繋がっているので皮脂を含んだ汗をかき、この汗と皮脂が酸素に触れることによって悪臭を放つためです。その他にも以下のようなことがにおいの原因になります。

・ブラッシングができていない

きちんとブラッシングができていないと、毛にゴミやフケが付着し臭くなります。たった5分でできる作業なので、ブラッシングはできる限り毎日するようにしてください。

・シワが多い

ブルドッグやシャーペイは全身にシワがあります。そのシワの間にゴミや汚れがたまり悪臭を放ちます。これは、飼い主がこまめに濡れたタオルで拭くしか対策はありません。その毎日のケアが難しいという方はシワが少なく短髪の犬種を選びましょう。

2.におい対策

・腸内環境を整える

餌を変えたら体臭がしなくなった、という話はよくあります。どんな餌を与えたらいいのか、ということは常に気を配ってください。食事の見直しをして体の中から綺麗にしていきましょう。

・小屋の毛布をこまめに洗う

寝ている場所がくさかったらいくら犬を洗っても、悪臭が体にうつります。体を洗うタイミングでは絶対に毛布も洗うようにし、手が回るようであれば週1回の頻度で洗ってあげると良いでしょう。

・消臭グッズ、空気清浄機

室内で犬を飼っている場合、カーペットやソファに犬のにおいがうつって困っている方も多いのではないでしょうか?消臭スプレーも使えるのですが、皮膚が弱い犬には刺激が強い場合もあるので注意が必要です。なるべく犬の近くで使わないようにし、万が一犬に異変があれば使用を中止すること。動物が舐めても大丈夫な消臭スプレーも販売されているので気になる方はチェックしてみてください。空気清浄機はある程度のにおいは取ってくれますが、本当に体臭がきつい犬にはあまり効果はないでしょう。

・目やにや耳掃除を定期的に行う

たまに目やにがすごく溜まっている犬がいますよね。あれはにおいの原因になっているので、気づいたら必ず取ってあげるようにしましょう。目の周りを触られるのを嫌がる犬も多いですが、放っておくと固くなり取れにくくなってしまいます。目の中を傷つけないように湿らせたタオルやティッシュを使ってサッと拭き取ってあげましょう。それと合わせて月1回程度で耳掃除もしてください。耳が垂れている犬種は、耳の中の湿度と温度が高いのでカビや細菌が繁殖しやすくなっています。慣れるまでは大変ですが、放っておくと外耳炎など耳の病気を引き起こす恐れがあるので、十分気をつけてください。どうしても自分でできない、という場合はトリミングに連れて行ってプロのトリマーさんにお願いしましょう。

・肛門線から分泌液を絞り出す

肛門腺から出る分泌液はかなりキツいにおいを放ちます。大型犬や中型犬は排泄の際に一緒に分泌物を出すことが多いのですが、小型犬は上手く排出することができず分泌液がたまりやすいです。なので、定期的に飼い主が絞り出してあげる必要があります。絞る頻度は月に1回程度で大丈夫ですが、肛門の周りを舐めたり尻尾を追いかけるような動作をする場合、肛門線に分泌液が溜まっていることが多いのでそこは臨機応変に対応してください。

3.まとめ

いかがでしたか?数々のにおい対策をご紹介しましたが、どの対策をとってもにおいが取れない場合は皮膚病や生殖器の病気を疑ったほうがいいかもしれません。ペットサロンALICEはトリミングとペットホテルの事業を展開しています。カットだけでなく爪切りや耳掃除などのサービスもございますので、ご自身でするのが難しい方はぜひお手伝いをさせていただきます。完全予約制になっているので、興味がある方は一度ご連絡ください。